田舎暮らしをしたいという都会の人は、おそらく地方で広い庭のある一戸建ての生活を想像しているのではないかと思います。
都心の60~70㎡のマンションから緑豊かな広い庭付き一戸建てへ。
憧れるのもわかる気がします。
私も以前、少しだけそんな生活をしたことがあります。
そんな私が感じたことは、
東京出身で、東京に家やマンションを持っている人はそれを売ってまで地方に移り住むのはやめた方がよいと思います。
(もちろん地方出身で、地元へUターンというならば話は別ですが)
東京しか知らない人がいきなり退路を断って地方へ移住した場合、もしどうしても合わなかったら戻るところが無くなってしまうからです。
なにかと濃い目の近所付き合い
私も東京しか知りませんでしたので、最初の地方暮らしは少々カルチャーショックでした。
引越していきなり町内会の役員に任命されて、側溝清掃や雨水升(って何かも知りませんでした)の薬剤散布、火の用心の夜回りにゴミの集積所の清掃と見回り…
東京でも場所によってはあるのかもしれませんが、とっても濃い1年間でした。
その後東京に戻って、正直ほっとしたものです。
でも、また同じ地方に戻ったということは、いいところもたくさんあるということですが。
ちなみに、お隣さんは何もわからない私たちにいろいろ教えてくださって、とっても良い方でした。本当に親切にしていただいて、いろいろ助けていただきました。
助け合いとかお互いさまという気持ちが自然と出てくるのも地方の良いところかもしれません。
ただ、これは人によってはそういう付き合いに慣れていないと煩わしく感じることもあるのかもしれません。
高齢化による空き家問題
他にも感じたことがあります。
こちらに家を建てようと土地探ししていたときのことです。
少し中心地からは離れたところの、かつてのニュータウンという感じでしょうか、広くて環境がよさそうなのに割安な物件を見つけて見に行きました。
なんと、その一帯が無人なのです。
売りに出ていた土地には古い荒れ果てた家が建っており、境界を接している隣家も同じように荒れ果てて、崩れそうです。
向かいも隣もその隣も、人が住んでいる気配がありません。
不動産屋さんに確認したところ、やはり一帯は空き家で、施設に入っている家主に代わり親戚の方が換気や掃除に来ている家もあるが、どの家の人ももう戻ってくることはないだろうとのことでした。
地方の高齢化による空き家は恐ろしいほど進んでいて、そんなゴーストタウン化した町に越してくる人もないのではないか、この現象はますます進むのではないかと実感しました。
せっかく移住するのだから町より田舎の方が、と考える方もいるでしょう。
地方の過疎化は東京よりかなり速い速度で進むことを考慮しておかなければいけません。
私たちは満足しています
それでも地方にあこがれるなら、東京に家は残しつつ賃貸でのお試し移住をお勧めします。
地方は家賃が安いですから、東京と地方の2拠点生活というのもいいかもしれません。
私たちはもともと東京で賃貸生活でしたので、家を持つなら地方しかないよねという移住でしたが、もし東京に家を持っていたら今の生活は無かったかもしれません。
ただ、今はこの生活に大変満足ですが。
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引っ越しが多くて一番困るのが歯医者さん探しです。
コロナもあって2年以上行っていなかったのですが、家の近くでとてもいい歯医者さんを見つけることができました。
口の中が痛い気がしていたのですが、どうやら歯ぎしりが酷いらしく、そのせいで歯がすり減ったり欠けたりグラグラしていたらしいです。
しばらくかかりそうですが、きちんと治してもらえそうでよかったです。