初めての人間ドックの思い出

雑記

夫の扶養になってから毎年人間ドックを受けている。

今年の春で3回目、健保組合の補助があるのはありがたいことだ。

その前は個人事業主だったので、自治体の健康診断を受けていた。

これは本当に簡単な検査だけなので、受けないよりましな程度。

昨年くらいからいくつかの項目で数値が悪くなり始め、今年はついに総コレステロールと血糖値で正常値をはみ出てしまった。

飲酒について指導を受けてその時は反省したのだが、またすっかり元通りになってしまった。

 

初めて人間ドッグを受けたのは30歳の時だった。

当時勤めていた会社では30歳の人には健保組合から全額補助が出たので、自己負担なしに受けることができた。

周りの人たちは口をそろえて、「バリウム検査はつらいよ」というものだから、どんなに大変なのかと戦々恐々としていた。

発泡剤を飲んでげっぷしたばかりに再検査となった母の話も聞いていた。

げっぷを我慢しながらすごくまずいバリウムを飲む、まるで苦行じゃないか。

ドキドキしながら検査室に入り、技師さんの言う通りの位置について発泡剤を飲む。

これは確かにげっぷを我慢するのは大変だ。

続いて問題のバリウム。

あれ、そんなにまずくないし、全然問題なく飲める。

一気に飲み干して検査が始まると、どこからか声がして右を向いたり左を向いたり忙しい。

間違うと「反対ですよ」と注意される。

台の上でくるくる回っているとなんだか楽しくなってきて、一人でニヤニヤしてしまった。

途中でガラス張りの壁の向こうに技師さんの姿が見えて、急に恥ずかしくなって笑いが引っ込んでしまった。

検査終了後、技師さんから「バリウム、嫌いですか?」と聞かれたので、「いいえ、好きです」と答えると、技師さんから握手を求められ、「この仕事長くやっていて、初めてバリウムを好きな人に出会えました。ありがとう」と笑顔で礼を言われた。

初めてのバリウム検査は何年たっても忘れられない思い出となっている。

 

その後何回か検査を受けているが、だんだんバリウムが好きではなくなってきている。

あの時、なんであんなに楽しかったのか、今では不思議でならない。

 

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歩いて行けるスーパーにはもう行きつくしたと思っていましたが、生鮮食品を売っている小さなお店を見つけました。

前は駅に入っていたようです。

この辺りは新鮮なものを買えるお店が少ないので、近くの方は助かるでしょうね。

私のところからはちょっと遠いので、のぞくのはたまにということになりそうです。

 

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